
歯周病(歯槽膿漏)とは歯垢(プラーク)の中の細菌が出す毒素によって歯を支えている周りの組織が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。歯周病(歯槽膿漏)は歯周病菌が人から人へとうつる感染症です。
代表的な歯周病を引き起こす細菌
・トレポネーマ ディンティコーラ
位相差顕微鏡で見ると動きが早く、特別な形をしていて見分けがつきやすく、歯周病の患者さんのお口の中にはたくさんいる菌です。
・ポルフィノモナス ジンジバーリス
一番歯周病に関係しているらしいと言われている菌です。夫婦間の感染もあると言われています。
・プレボテラ インターメディア
女性ホルモンによって発育が促進されると言われています。その為、女性の思春期に多くみられたり、妊娠性の歯肉炎を起こすと言われています。
・アクチノバシラス アクチノミセテムコミタンス
それ程多くはないのですが、感染すると重度の歯周炎になると言われています。
以上の菌は暗い酸素の少ないところが大好きで、酸素にあたると死んでしまいます。その為、歯ぐきの深いところ(歯周ポケット)に潜り込もうとする性質があります。
歯周病の発症メカニズム
1.誰もが持っている内因性の細菌に防御力の低下時に日和感染として発症する
身体や歯周組織の抵抗力が他の人より低くなっている場合です。
2.本来健康な人には存在しない細菌が人から人へと感染して発症
普段の抵抗力を上回る強い細菌に感染した場合です。
その他の原因
・歯ぎしり、くりしばり
通常以上に力が加わり歯の周りの骨にダメージを与えてしまいます。
・プラーク(歯垢)
細菌の塊のようなものです。
・喫煙、ストレス、薬剤服用、糖尿病、加齢など
これらも歯周病を進行させる危険因子になります。
歯周病は中高年の生活習慣病と思われがちですが、本来は免疫力(体を守る防衛隊)と細菌の力関係で起きる病気です。
免疫力(体を守る防衛隊)が強力な時は、細菌を寄せつけませんし、病気にも簡単にならないものです。
ですが、誰しも老化は避けて通れません。老化するということは、免疫力(体を守る防衛隊)が弱くなるということです。ですから、若い人が歯周病になりにくいというのは、免疫力が強いからと言えるでしょう。
しかし、生活習慣の悪化、特に食生活や喫煙、ストレスなどが原因で、若い人の中にも歯周病になってしまう人がいらっしゃいますし、逆に高齢者の中にも、非常に免疫力の強い方もおられ、そのような方は歯周病にかかるリスクは低くなる場合もあるのです。


