2008年09月30日
2008年9月30日
吉行淳之介と山口瞳の対談集より

吉行 今日は歯の話をするんだよな。山口さんは一本ぐらい残っているの?
山口 一本もないです、今は
吉行 寝る時、不気味に枕もとのコップに入れますか
山口 古いなぁ 入れ歯を入れる専用の容器があるんです。
枕もとのコップなんて昔の話ですよ。
吉行 ボクは下の歯が一本もない。それでもかまわず、はめたまま寝てたわけ
そしたら朝になって行方不明のことが二度あった。二度目の時は
いくら探してもない。こりゃあ、胃の中に入ったにたがいないが、
今日は日曜日だ。ともかく医者にいってまずレントゲンで所在を
確かめて回復手術をするのかなどと思っているうちに、そういう時は
ほうれん草を食べるといいと思い出した。
山口 ボクも一度だけあった。夜中に背中が痛い。入れ歯が落ちて、背中を
噛んでいる。入れ歯をしまう容器があるんですよ。今度それを
差し上げます。
吉行 要りませんよ、そんなもの
入れ歯は、寝る時にははずすことをお薦めします。それにしても、ほうれん草とがいいとは初耳です。作家の方々も歯には苦労していたようですね。


