歯周内科治療vs歯周外科治療

歯周内科治療vs歯周外科治療イラスト
項目 歯周内科治療 歯周外科治療
患者さんの負担 ほとんど痛みを伴わない
精神的肉体的負担が少ない
患者さんに優しい治療
精神的肉体的負担が大きい
治療後の痛みが強い
歯磨き指導 歯磨き指導は短時間で終了する
また患者さんは従来の歯磨きをそのまま行うことで歯周病菌の状態は改善し良好な状態を維持することができる
歯周病菌の除去を完全なものにするためには徹底的な歯磨きが必要、歯磨きが生活上大きな負担になる
薬剤使用 ほとんど一度の使用で終了する 外科治療のたびにお薬が必要
治療期間 短い(効果自体は数日ではっきりする) 長い
治療の予知性 位相差顕微鏡で細菌を観察することで治りやすいか治りにくいの判断が付きやすい
また多くの患者さんに同様の効果が得られる
外科治療の成否や患者さんの歯磨き能力に負う部分が多い

歯周内科学研究会の考え

歯周内科治療は位相差顕微鏡でお口の中に感染している細菌、真菌、原虫などを特定し、それらの微生物に感受性のある薬剤を選択し、微生物叢を非常にきれいな状態に改善することで歯周病を内科的に治す治療方法です。

治療前の非常に汚れた微生物叢が、治療後は非常に短期間できれいに改善し、術前・術後の状態が、一目瞭然に画像で示されるという利点があります。治療経過ははっきりと自覚できる程、歯茎からの出血や排膿が短期間で改善されます。

以前は長時間の歯磨きや外科治療によって、1~2年の治療期間で、そのようなきれいな微生物叢を獲得していたのです。微生物叢が改善されたら歯石を除去します。その場合も、微生物叢が改善されていると、冷たいものにしみるという症状が非常に少なくなります。

私たち歯周内科学研究会の会員は、このような画期的な効果をもつ歯周内科治療を更に開発し、普及、教育訓練し、誰でも治療を受けられるように、保険償還上の位置づけを確立することを目指しています。

歯周内科治療は、位相差顕微鏡動画管理を有する施設で実施されます。

※なお、前歯においては短期間で歯茎が縮むので、歯が伸びたような感覚が生じることがあります。そのような場合には、通常の治療では元々骨が溶けている状態ですので、改善は難しいようです。

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